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戻りました

下界での所要を済ませ、約1週間ぶりに槍に戻ってきました。
街では半袖を着るような日もありましたが、山はあいにくのタイミングで寒波に見舞われ氷点下の世界。
気温差はなんと最大で40℃ほど。
行き来が体にこたえます。。

さて、登山道の様子をお伝えします。
横尾〜槍沢は雪の上より夏道歩く区間の方が長いです。
槍沢〜ババ平はあまり変化がありません。
沢は滑れませんのでご注意ください。

ババ平から先ですが、先日の大雨で雪渓が割れてますので沢の真ん中は歩けません。

割れた雪渓の傍を歩くようなイメージです。

それにしてもこれほど豪快に割れた雪渓が長く続いているのも見事です。
先日の大雨が沢の真ん中を流れて割れたのでしょう。
本来まだまだ雪渓の上を堂々と歩ける筈の時期です。

大曲から上は雪道が続きます。
雪は締まっていて歩きやすかったです。
先日下山の際に見えた大きなデブリも新雪によって覆い隠されています。

たまにこんなクラックがあるのでご注意を。
場所によっては何mあるのか分からないほど深いです。

いまの雪で問題があるとすれば殺生ヒュッテ〜槍ヶ岳山荘の区間でしょうか。
新雪がバフバフで崩れやすく歩きにくいです。
前の方のトレースがあり大変助かりました。
先行者の皆さん、ありがとうございました。

 

最後にちょっとしたお願いがあります。

既述の通り、今日私は先行者のトレースに助けられました。
でも、中には下山の際にブルドーザーのようにトレースを消しながら下っていく方、スキーにシールを貼ってトレースを崩しながら登っていく方、そんな方もいらっしゃいます。
(今日いらした方がそうだという訳ではありません。一般論です。)
貴方が消したトレースで、登る人が楽になることもあります。

もちろん、自分自身の安全を最優先に歩いて頂くことが第一ですので、無理をする必要はありません。
でも、もし出来るのであれば、他の人へのちょっとした気遣いをしながら、山を歩いて頂けると助かります。