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旧槍澤小屋跡

ここ数日、雲が多めのお天気が続いていましたが、今日は久しぶりの快晴となりました。

さて、いまから105年前の1917年(大正6年)に、テント場のあるババ平に北アルプスで2番目(1番目は白馬山荘)となる山小屋が建設されました。
この旧槍澤小屋は度重なる雪崩や失火により現在の位置に移転したのが昭和43年。もう今のこの小屋も来年で築55年となるんですね。

槍沢の紅葉は終盤を迎えていますが、この旧槍澤小屋跡の背後に聳える赤沢山のダケカンバの黄葉はまだみずみずしさを維持して見頃のようです。

今では往時の石垣を残すばかりですが、数年前にトイレなどが建設され、テント利用者や休憩の登山者に利用いただいています。
そんな歴史もちょっと頭に入れておいてもらえると、我々としては嬉しいですね。

明日からの週末もお天気は良さそうですが、週明けはまた荒れ模様となりそうです。となると、槍ヶ岳の紅葉もこの週末が最終盤となりそうです。

さて、現槍沢ロッヂ前の斜面もダケカンバの白い幹と林床のカエデの赤が良い対比を見せてくれています。 弊社2代目の故 穂苅貞雄も写真集に何枚も載せていたこの斜面。
毎日、この紅葉をどう攻略しようかと多くのカメラマンが三脚を並べ、光の変化に喜々としてシャッターを切っておられます。
個人的には早朝の光が差し込む7時頃と、太陽が尾根に隠れる午後2時頃の加減が一番良いのではと思っています。

ちなみにこの斜面、あと数日もするとこんな感じに…

さらに小屋閉めの頃になるとこんな感じ…
わずかな時間の間に巡る季節を感じられる素敵な斜面です📸