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乗越沢~水俣乗越~槍ヶ岳山荘

こんにちは、槍ヶ岳山荘です。

6月27日に槍沢ロッヂから槍ヶ岳山荘間を水俣乗越経由で上がってきました。

乗越沢~水俣乗越までの道の状況としては
・登山道はザレている箇所もあるが大きく崩れているところはなくほとんどの道でしっかりとした足の踏み場がある
・途中成長した木をよけるために登山道を外れながら歩く必要がある
・マーカーや旗竿が要所に残っているので道迷いはしづらそう
・登山道上は完全に雪解けしている
・乗越沢下部にはスズメバチの巣あり

といったところです。

一方で水俣乗越~ヒュッテ大槍間では一ヶ所雪渓が残っており5mほどトラバースする必要があります。6月27日の時点では雪切がされているおかげで比較的安全に渡ることができましたが、これから雪解けが進むとより歩きづらくなりそうです。短い距離とは言え、かなりの斜度にありますので落ちたら死にます。依然注意が必要な個所です。

例年雪渓が最後まで残る箇所。この前後も雪解けでザレていて怖いです。

全体の印象としては、稜線は整備が進んでおり歩きやすく、尾根に出るまでが急登&ザレていて下りに使うには怖い印象でした。水俣乗越に出るまではかなりきついですが、イワカガミ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイなどたくさんの高山植物が見守ってくれる中歩けて充実感のある道でした。

槍沢ロッヂ~槍ヶ岳山荘間を槍沢ルートという一般的な道を歩くとコースタイムは5時間半、今回偵察に行った水俣経由のルートだと6時間10分ほど。コースタイム的にはあまり変わらないように感じますが、歩きやすさも危険性も全く違います。繰り返しになりますがやむおえず下りで水俣乗越経由で降りる際は注意してください。

最後に今回見られた沢山の高山植物の中から一部を。普段は足元に咲いているお花も、急登のおかげで(?)目の前で迎えてくれました。
ニッコウキスゲはあともう少しですね。

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた。