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大雨による被害とルート情報

こんにちは。

本日雨の中下山しましたが、途中でキヌガサソウを見かけました。

雨の中でも、活き活きと咲いています。

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さて、連日各地で大雨のニュースが流れていましたが、本日確認したところ槍沢ルートで通行に支障をきたすような被害はありませんでした。

一部で川が増水し、登山道に水が流れていたり、土砂が登山道を覆っている箇所はありましたが、いずれも足元に気を付ければ問題となるようなレベルではありません。

今日も上高地に着く前に晴れ間が見え始めましたが、今後好天が続けば川の水量も落ち着いてくるでしょう。

 

週末の連休に槍ヶ岳登山を検討されている方は、安心して登山をお楽しみください。

 

続いて雪の状況ですが、槍沢ルートで雪渓を歩く箇所は現在4カ所です。

一カ所目がグリーンバンドで、雪上をトラバースすることになります。

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ここが最も危ないと思える箇所ですが、距離も短く、用心して歩いていただければアイゼン無しでも問題はないと思います。

時間が許せば連休前には再度雪切りも行ないますが、心配な方・雪歩きに慣れていない方はお守り代わりに軽アイゼンをお持ちください。

 

続いてグリーンバンド上部~ヒュッテ大槍の分岐まで。

(写真は下りの様子)

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こちらも斜度はあまり無く、スプーンカット状の雪ですのでゆっくり歩けば大丈夫でしょう。

 

その他は播隆窟上部と殺生ヒュッテ直下の黒岩付近です。

播隆窟上部は上記のグリーンバンド上部~ヒュッテ大槍の分岐と同様です。

黒岩付近に関しても、グリーンバンドのようにトラバースすることになりますが、斜度はグリーンバンドほどありません。

 

グリーンバンドまでの道則と、殺生ヒュッテから先には雪はありません。

 

海の日を迎えると、いよいよ夏山シーズンが始まるな、と感じます。

今年は天候に恵まれることを切に願っています。

 

 

D.Hokari