2025年の営業について
2025/08/20
今日はヘリによる荷揚げの日でした。槍ヶ岳を中心に西と北が尾根で閉ざされ、その中の氷河地形にある殺生の気象というのは複雑でヘリのパイロットや気象予報士も唸る風となります🌬️
殺生の標高が2860mとなりますが、飛騨側からの強風は信州側に入り込んできて槍や尾根にあたり、殺生は槍からの吹き下ろしの強風(向きとしては北風)となります。感覚的なものですが稜線で5~10m程度の西風(または南西や北西)ならば風とガスは2900mぐらいのところで、吸い上げられてきた谷風とぶつかり渦をまきそのままの高度かやや上昇して東へ抜けていきます。
しかしかながら稜線の風が12mぐらいになってくると吹き下ろしの風が谷からの吸い上げにうちかち、ガスが小屋を呑み込みながら対流し下っていきます。風が強い時は稜線はだいたいが10~12mぐらいなので、殺生はガスがかかるかかからないかギリギリのところとなります。日によっては上からのガスと下からのガスがごっつんこする場所が殺生の標高だったりましす。なんの裏付けもない理論てすが、ずっとこの判断でなんとかなっているので、何かしらは当たっているのてしょう。
穂高や南岳から中岳にかけての方が風が早く強くなりはじめ、ガスの高度が下がってくるのでその状況をみながらヘリを呼ぶか呼ばないか決めます。いける!とふんでヘリを呼び上高地からヘリが来る7分の間でもガスの状況は風により大きく変わり、最悪荷物は持ち帰りとなります。精神がナイーブなのでヘリを待ってる間は緊張して、顔面蒼白、嘔吐しそうです。
今日もなかなか緊張しましたが、いいタイミングで飛ばして頂いて無事荷受けに成功しました。
ただ、今日はスタッフが私含めて3人のため、500kの荷物を小屋内へ1人で運び、女性陣にそれを各所へしまってもらうという段取りになりました。500kの荷物を運び終えると私の前腕は産卵前の鮭のようになっていました🐟
40歳を過ぎてからは年々疲れがとれにくくなり、今年からプロテインを飲み始めたので、作業後にひと飲み🥤
コップに「You are so much stronger than you think」と書いてありますが、年々自分が思ってる以上に強くなくなってきている気がしてなりません。
一連のヘリの作業を終えるとちょうどお昼になりました。荷揚げの日はいつヘリが飛んでくるかわからないので、昼ご飯はいつなんどきでも食べれるものを用意しておきます。今日は私が賄い担当だったので朝五時からお好み焼きを作りおきしておいたので、それを食べました。
プロテインの上に更に粉ものを重ねるという…
そんな殺生ヒュッテのヘリ日の半日でした🚁