BLOG大天井ヒュッテのスタッフブログ

こんにちは。大天井ヒュッテのブログを更新する時期になりました。
時が経つのはあっという間ですね。
タイトルにもあるように先日、来るべき大天井ヒュッテの営業に向けて、小屋と周辺の状況確認と、我々の入山時の準備もかねて、偵察に行ってきました。
今シーズンの営業開始日は7月8日です。
今シーズンから大天井ヒュッテでもネット予約が始まります。
正確には始まっています。
予約はご希望日の1カ月前の午前9時から。これは電話の時と変わりません。
（例えば、8月1日の予約は7月1日の午前9時から予約可能といった感じです）
詳しくは、こちらの「2023年の営業について」をお読みになって下さい。

さて、入山は毎度おなじみ中房登山口。道標が新しく立派なものに変わっていました。
この日の天気予報は下り坂。歩みを進めるにつれ雲が厚みを増していきました。
燕山荘さんを過ぎてからは、槍が見えたりガスったり。
稜線上の雪も切通岩までで2か所ほど。もう1週間もすればなくなって、夏道を歩けるでしょう。

ちょっといやらしかったのが、切通岩を過ぎて分岐からのトラバース。
来月の営業開始日までにはなくなって、心配ないと思いますが、雪は現状こんな様子。
30m程の雪の斜面となっています。ここは落ちてもハイ松に引っかかるぐらいかな。あと2か所ほど雪渓が残っていますが、そこは滑落すれば数百メートル下まで行くでしょう。

こことは打って変わって、小屋周辺は雪がなく驚きました。
玄関前に至っては、全くないといった感じ。
年によって、こんなにも違うものかと自然の奥深さを感じます。

小屋に到着後は、今月末の入山後の当面の生活水を確保すべく、二人で手分けして貯水タンクの連結・雨どいの設置を行いました。お天道様が作業の進捗状況を見ていたかのように、作業完了間際の夕方から雨が降り出し、夜中は土砂降りとなり一晩にして貯水タンクを満タンにしてくれました。
お天気の関係で、いつもより1日少ない日程での偵察になりましたが、小屋に被害がない事の確認と、水を貯めるというミッションを達成でき一安心。

現状の社会情勢や、たまに下りる松本の街の様子からも今シーズンは、コロナ前の賑わいが北アルプスにも戻ってきそうな雰囲気が漂っています。
昨年までのようなガチガチの感染症対策ではなく、山小屋でできる一般的な衛生管理をスタッフで今一度確認して、登山者の皆様に、安心して利用してもらえるような体制を整えて営業に入ります。
今年は、昨年よりもさらに多くの登山者の皆様にお会いできることを、心から楽しみにしています。
それでは今年も安全登山で、良いシーズンにしましょう！