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大キレット、ルート状況

今朝は天気が崩れる前兆だったのでしょうか?
厚い雲が出ており、そのおかげか綺麗な朝焼けを見ることができました。

また焼けた穂高岳の奥、乗鞍岳には幻日がかかっていました。

こんな綺麗な景色を次に見れるのはいつになるでしょう?今日は午前中に稜線はガスにまかれてしまい、このまましばらく景色の無い世界となってしまいそうな天気予報です。

 

そんな天気予報を見越して晴天無風だった昨日は、北穂高岳まで大キレットの偵察に行ってきました。

ルート状況としては、この時期特有の浮石やガレ石は沢山あります。
目立った大きい浮石などは撤去しましたが、ガレ石を全部落とすことは難しく、ある程度人が歩いて登山道が落ち着いてくるまでは、落石を落とすのも、上から落ちてくるのも細心の注意が必要です。

それ以外は特に崩れているところなどは無く、通常通りに歩けます。
昨日は北穂高小屋直下に雪渓が2ヶ所ありましたが、小屋スタッフの方が雪切りをしてくれていましたし、この先の雨続きを考えれば9日小屋開け迄には無くなっているでしょう。

ここで働いているとシーズン中に3~5回くらいは大キレットを歩くのですが、この時期偵察で歩くと、帰って来たな―、シーズンが始まるなー、という気持ちにさせられます。
何度歩いても景色とシチュエーションには感動しますし、適度な緊張感も味わえます。

 

また今年も大勢の方が大キレットに挑戦しに来ることでしょう。
そんな方々の憩いの小屋となれるよう、もうしばらくは準備に勤しみたいと思います。

 

そんな南岳小屋、連休の16・17日以外はまだまだ空室があります。

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