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前穂へ!ダイレクトルンゼ偵察

入山6日目、小屋周りの整備・テント場造成などある程度目処が付いたので、残雪期の前穂へのバリエーションルートとなるダイレクトルンゼの偵察に行ってきました。

稜線の小屋の情報や岳沢からの景色をみても今年は雪の量が少なく、ルンゼ入口やノドなど雪がどの程度残っているのか心配ではありましたが、、

ルンゼ入口

本日現在問題なく通過できます。

しかし、山頂直下や山頂から150mほど下ったあたりでは雪が切れ始めていました。

山頂直下

山頂からの景色を見てもらえばわかるように、今年は沢筋にはある程度雪が貯まっているものの、標高の高い稜線の融雪が早いのだと思います。

蝶・常念方面
槍穂方面

本日と三年前の吊尾根の状況を見比べても、1ヶ月違いでちょうど同じくらいの雪付きに見えます。

 

この後26、27日は雨予報となっており、GW開始前には状況が変わる可能性もあります。
先日の槍ヶ岳山荘のブログで今年の雪崩傾向について触れていますので、リンク先も含めて一度目を通してみてください。

岳沢周辺でも積雪下層の中に明確な氷板がなくザラメ状に体積している状態です。
リンク先での解説通り岳沢周辺でも全層雪崩の可能性はありますし、気温が上昇したのちはザクザク雪に足をとられて想像以上に時間がかかってしまう事も考えられます。

GWに山行計画をお考えの方は、天気・状況を今一度ご精査のうえお越しください。

一人でも多くの方が槍穂の素敵な景色を楽しみ、そして安全に帰って頂きたいと願っています。

過去写真です。

 

今年も宿泊は予約制になります。
web予約はこちらからどうぞ。