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積雪

夜半の雨は未明に雪に変わり、岳沢も初雪となりました。

上部はさらに積雪があります。これ以降登山道は融解、凍結を繰り返し、非常に危険な状態になっていきます。穂高は完全に冬山ですので、安易に立ち入ることは絶対にやめてください。

こちらは昨日紀美子平付近にて疲労と寒さにより行動不能になった登山者、
この11月も近い穂高3000mに、装いはスニーカーにジーンズ、ナップサック姿。登山届なし、山岳保険加入無し、所持金ゼロ 河童橋を見に来て、山があったから登ってみようとおもった。だそうです。 こんな登山者を救助する警察、消防、民間の山岳救助隊員の気持ちってどんな思いだと思われますか?  いやもう登山者とも呼べないですね。

救助活動に出たからには全力でその人を助けること、それだけ考えて行動しています。
昨日は八ヶ岳にて別の遭難案件があり、県警ヘリのやまびこはそちらに行っていたため、背負い、介助下山の可能性がある中でまずは小屋番2名が出動し、松本警察署からも3名の救助隊員が急行、途中合流を目指すという形でスタート。これが12時ごろ
天候は下り坂、風も強い、山頂は夕方から雪の予報。
とにかく現場に早く到着し、防寒着を着せて、少しでも標高を下げることを念頭に救助開始。 紀美子平から岳沢パノラマ下まで、なんとか自力で立てる程度の人を抱きかかえながら、お尻をずりずりと引きずりおろしながらの下降。
たまたま現場を通りがかった2名のガイドさんたちもボランティアで救助活動に参加してくれました。本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
雷鳥広場~岳沢パノラマ間あたりで、県警から連絡が入り、ヘリでの救助行けますとのこと。この時点で15時半、山頂はガスの中、岳沢パノラマ付近も風が強く、ここでは隊員がホイスト下降できないと判断し、岳沢パノラマ下部まで下ろすことにし、引き続きの下降。16時過ぎ、風の弱まる場所までなんとか到着し、ヘリでの救助となりました。辺りは暗くなりはじめ、ガスも下降してきていたため、ギリギリのタイミングでした。
その後小屋には5時半に到着、手伝っていただいたガイドさんたちは7時過ぎに上高地でしょうか。 松本警察署から急行していた3名の救助隊員は15時過ぎに小屋に到着、ヘリでの救助活動の可能性があったため、小屋に待機、その後ヘリで無事収容が確認されると、救助活動、ありがとうございました。よろしくお伝えくださいといって、下山して行ったそうです。

その間、岳沢小屋では1人留守番を任され、上高地からの日帰りハイキングの方々の接客をしながら、宿泊の方たちの夕飯を準備し、私がかける電話に対応しつつ、警察の救助隊の方たちが泊まるかもしれないので準備したり、陰ながら救助活動に参加している小屋番がいることも忘れてはなりません。小屋で留守番をしてくれるスタッフがいるから救助活動が行えるんです。
このほかにも警察署にて指揮をとる隊員の方やヘリの整備の方々、病院にて受入の準備をする方々、いったい何人の人が救助活動のために懸命に活動しているんでしょう。
春には私自身、落石にてケガをし、県警ヘリにて救助されました。助けてもらった思いがあり、よりいっそう救助活動にて役立たなければと思うようになりました。
また、登山を続けている以上、再び救助される立場になるかもしれないと心に思いを持ち、山を歩いています。
思うのは、自分自身が助けられる価値のある人間でありたいということです。
助けてもらった命、山のために、山で働く人のため、山の自然そのものに役立てることしながら生きていきたいなと思っています。 

こちらは救助活動中、下山中に拾ったゴミたちです。最近ゴミ多すぎですよ、お願いですから、拾う方の身にもなってください。全国の小屋番たちが山で拾っているごみの量、尋常じゃないですよ。皆さんザックに外付けでビニール袋ぶらぶらさせている人がいたら注意してあげてください。 絶対落としますから。 

自分の体にも、持ち込んだ荷にも、もっと真摯に向き合いませんか そういいたくなるような人多いです。 山に入ったら全て自己責任 だからこそ楽しいものなはず。 安全登山でお楽しみください。