BLOG槍沢ロッヂのスタッフブログ

東鎌尾根で夏山常駐隊（山岳パトロール）のメンバーを中心に5日間ほどかけて登山道整備の作業を行っているので、差し入れを持って表敬訪問へ出かけてきました。

今日の現場は東鎌尾根で最も条件の厳しい「窓」と呼ばれる場所。
ここは高瀬川断層の影響で地盤がグズグズでなにをやってもすぐに道が荒れてしまう、手の付けられない場所。長い長～い鉄梯子の架かるところで、通ったことのある人ならきっと記憶にあることでしょう。

この鉄梯子を補強する作業はザイルで確保しながらの作業です

また侵食の激しい場所に木枠で道を補強したり…
山小屋の日常保守作業ではカバーしきれない大掛かりな作業などは、このようにして資材をヘリで荷上げして、専門スタッフが作業にあたってくれます。費用は数百万円単位でかかり、長野県や松本市からの補助金もありますが、大部分は槍ヶ岳山荘・燕山荘・中房温泉からの持ち出しとなっておりまする。

さて、せっかくなのでヒュッテ西岳とヒュッテ大槍にも寄って、いろいろと世間話しついでに情報交換もしてきました。
東鎌尾根から望むこの風景もあと3週間もすると…

槍ヶ岳の紅葉を楽しむなら、槍沢の往復でもきれいですけど、大曲りから東鎌尾根に登ってから槍ヶ岳へ、帰りに槍沢を下りて天狗池に立ち寄るなどすればよりバリエーションに富んだ紅葉を楽しめることでしょう。（東鎌尾根は中級者以上向きのルートです）

ヒュッテ大槍から見渡す槍沢の眺めも、今はまだ緑色ですが、あと一か月後にはこんなふうに赤や黄色で彩られます。

いまのところ槍沢の紅葉が見頃となる9月末～10月上旬は予約もボチボチと言った感じです。今後の紅葉情報や直前の週間予報、web予約の空室情報などを参考にお出かけの日程をご検討ください。