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祖父の一言から山小屋スタッフへ

皆さん、こんにちは。

今年の夏休み期間中にアルバイトとして働かせてもらっているてらっちです。

今回は僭越ながら、私がスタッフブログを担当させていただくことになりました。

槍ヶ岳は私が登山を始めるきっかけとなった山であり、初めて日本アルプスで登頂した山でもあります。そこで今回のスタッフブログでは、僕のそんな思い出を交えながら槍ヶ岳山荘での生活についてお話したいと思います!

拙い文章ではありますが、ご興味のある方もない方も是非ご一読いただけますと幸いです!

まず、登山を始めるきっかけとなったという点についてですが、私がまだ小学校低学年で登山の”と”の字も知らなかった頃、祖父から「日本には槍ヶ岳という山と剱岳という山がある」と聞かされました。
当時はネットも普及しておらず、もちろん写真などで実際に山を見たわけではありません。
ですが、槍と剱なんて単語は小学生の大好物ですので、子供ながらに想像を膨らませ、非常にワクワクしたことを覚えています。
(盾ヶ岳とかもあるのかなーとか思ってました。)

時は流れて大学生となり、ふと夏休みに祖父から聞いた槍ヶ岳に登ることを思い立ち、高校時代の友人と槍沢ルートでの山行の計画を立てました。
中国地方にて、山々に囲まれた環境で育った私ですが、もちろん日本アルプスの荘厳な山々に比肩するような高峰はあるはずもなく、上高地に向かうバスから最初に見えた穂高連峰のスケールの大きさに圧倒され、友人と”あれ、マジで山なん、、?”と話したことを今でも覚えています。

それまで久住山や宮之浦岳といった九州の山々での登山経験はありましたが、やはり北アルプスの登山の厳しさは別格であり、非常に苦しくも、その雄大な景色や達成感によって、それまで私が持っていた山や登山に対する認識と価値観を大きく広げてくれた山行であったと感じています。

そこからまた何年か経ち、こうして槍ヶ岳山荘で働かせていただいておりますが、あの当時使っていたザックを担ぎ、同じ槍沢ルートで入山してきたことは、あの時の自分には想像もしなかったことであり、非常に感慨深いものを感じております。
(あの時と変わらず、やっぱりキツかった。。)

以下は、僕の入山時の写真です。

大曲付近
ようやく見えてきた槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳!でも、こっからがまだ長い。。
殺生ヒュッテから東鎌尾根へ登った時の眺望

私の昔話がすこし長くなってしまいましたが、他の皆さんもブログの中で書いているように、山小屋の仕事は様々で、私が印象に残ったのはヘリによる荷揚げと従食(所謂、まかない)です。

標高3,000mという極限の環境下では、普段の生活とは勝手が全く異なります。特に、稜線の小屋である槍ヶ岳山荘では水を筆頭に食料や日用品は非常に貴重な資源です。

そんな槍ヶ岳山荘ではヘリを使って荷揚げを行っているのですが、もちろん天候条件に非常に左右されやすく、晴れていたと思っても突然ガスが出て、視界不良なんてことも多々ありました。

そんな中でも一瞬のガスの切れ間や天候の隙を突いて、ヘリが飛んでくる姿があまりにもカッコよすぎて、今からでも何とかしてパイロットになれないかを真剣に考える程でした(笑)

槍ヶ岳を背に揚げ荷を運んでくるヘリコプター

また、先日のスタッフブログの中で、反中先輩も書いているように、私にとっても従食は非常に大きな楽しみです!(これがあるから一日の仕事を頑張れます。)

食事そのもののおいしさはもちろんなのですが、前述のとおり資源が貴重な当山荘では、従食担当の方が知恵と愛情を振り絞って食事を作ってくれます。

そんな愛情たっぷりの食事を、一日の仕事を終え、皆で同じ食卓を囲み、談笑しながら食べることは、都会の生活の中で忘れていた人間らしさや温かさを思い出させてくれます。

喫茶3180で提供しているケーキの残りの小麦粉で肉まんを作ってくれました!

さて、今年のお盆は荒天が多く、槍ヶ岳への登山の計画をされていた皆様の中には非常に残念な思いをされた方も多数いらっしゃたと思います。

是非とも槍ヶ岳への山行計画を再度立てていただき、そして皆さんにとっても思い出に残る最高の山行であったと思っていただけるように、一アルバイトとしてではありますが、いつでも万全のお迎えができるように準備をしております。

ので!是非是非今シーズンのご来館お待ちしております!
(もちろん来シーズン以降も!)

また、個人的な内容となってしまいますが、私がこうして槍ヶ岳山荘で働くことが出来ているのも、槍ヶ岳山荘の従業員の皆様からのサポートに加え、私の職場の上司/同僚、そして家族のサポートと理解があってこそなので、最後にその点について感謝の意を添えて、今回のスタッフブログは終わりとさせていただきます。

最後まで、読んでいただきありがとうございました!

槍ヶ岳山荘から見える夕焼けと笠ヶ岳