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2025年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

登山口までのアプローチについて

牛首展望台より。モルゲンロートの槍穂高連峰

こんにちは。いよいよ7月になりました。
夏山シーズンが始まりますね。
とはいえ、7月前半までは雪渓が残ってますので、装備にご注意ください。詳細は今後各小屋のブログでも発信していきます。

南岳小屋と大天井ヒュッテにもスタッフが入りました。
上の写真は、先日大天井に入山した際に撮影してきたものです。とても綺麗な朝焼けでした。
天候に恵まれましたが、とにかく暑い。
熱中症にならないようにすること、これは今まで以上に登山者が気を付けなくてはいけないことです。
私も先日、大天井ヒュッテから燕山荘を過ぎて中房まで下山した際、暑さで少し足元がフラつきました。
下山後ならともかく、山の上で体調不良になってしまったら大変です。

南岳小屋と大天井ヒュッテは7月12日(土)より営業開始しますが、最低限の物資が届きましたので、南岳小屋は今週末よりプレオープンする予定です。詳細は南岳小屋のブログにてご案内いたします。
大天井ヒュッテはこれから職人さんに現地入りして頂き、小屋の修繕等を行いますので営業については予定通りです。

さて、北アルプス南部エリアの登山口までアプローチする林道が、崩落等により被害を受けている箇所がいくつかあります。
全く通れない訳ではありませんので、ぜひ最新情報を確認して、安全に通行してください。
以下に、簡単にまとめます。
尚、槍ヶ岳登山のメインとなる上高地(槍沢ルート)と新穂高温泉(飛騨沢ルート)については現状何も問題はありませんのでご安心ください。

◎中房登山口
先日のお知らせの通りです。
工事はお盆前に終了する見込みですので、それ以降は従来通り一般車両にて通行できるようになります。
それまではバスかタクシーを乗り継いで中房登山口まで向かいます。

【参考情報】
安曇野建設事務所(問い合わせ先はこちら)
安曇野市観光協会

安曇野市観光協会HPより

◎一の沢登山口
一の沢登山口に向かう林道一の沢線が昨年8月より崩落によって車の通行ができない状況が続いています。
登山口まで約1.5キロの距離ですので、崩落箇所の手前までタクシーで向かって頂き、そこから歩いて頂く必要があります。
大天井ヒュッテまで一の沢よりお越しになる方がいらっしゃいますが、従来よりも40分程度追加で時間が掛かりますので、余裕を持った計画を立てるようお願いします。
尚、2025年シーズンは継続して上記の状況が続く見込みです。

【参考情報】
安曇野市HP(問い合わせ先もこちら)

安曇野市HPより

◎左俣林道
新穂高温泉より笠新道や小池新道へと向かう左俣林道が、登山口から1キロほどの地点で雪崩による崩落が発生し、現在撤去作業が行われています。
7月10日以降は登山者が通れるようになる見込みとのことですので、注意して通行するようにしてください。
尚、槍平小屋を経て飛騨沢から槍ヶ岳を目指すルートは右俣林道ですので、現在問題なく通行できます。

左俣林道の崩落箇所(6月中旬撮影)

◎その他
安曇野市の登山口を利用される際は、駐車場の満空情報をご確認ください。
また、三股登山口へのバス運行が実証実験として行われるようですので、ぜひこちらもご活用ください。
利用者が多ければ本格運用されるかもしれないようです。


梅雨らしからぬ晴天が続いていますね。
降るべき時に降らないと、後になって集中的に降ることがあるので心配です。
数年前にも早い梅雨明けの後、7月がずっと雨ということがありました。
道の方もこれ以上被害が出ず、安心して登山することができる環境を望むばかりです。