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奥飛騨の赤い彗星、槍沢に散る

こんにちは殺生小屋支配人です。

奥飛騨に住んでいるもので普段は新穂高登山口から上山しますが、昨日は久しぶりに上高地側から上がりましたので、ブログを書こうと思います✒

飛騨沢登山道も暑いですが、槍沢登山道の暑さはそれを凌駕しているように思います。要因としては照射と風かと思います。

まず照射においては飛騨沢では標高2500mほどの森林限界までは山岳傾斜中腹の樹林帯トラバースというイメージで木陰にあたります。対して槍沢においてはババ平キャンプ場以降、U字谷の底を流れる梓川の沿岸に登山道が位置するため標高にして2000mあたりから日光に照らされる時間が多くなります。そのうえ、飛騨側が飛騨山脈の西側にあたるので昼以降に照射されるのに対して、槍沢は東側にあたるため多くの登山者が行動する午前中に強い照射を受けます。

風においては槍穂高界隈の場合は西風が多く、飛騨側から信州側へ抜けていく形となります。飛騨沢で風を受けるのはだいたい2600~2700mを過ぎたあたりで、場合によっては歩行に差支えのあるような西からの強い風となり、リスクとなることがあります。対して槍沢は上記した風が稜線を越え、殺生下のグリーンバンドまで吹き抜けます。グリーンバンド下では強い風はなく、「プチ」フェーン現象みたいな状態で暖められた空気が下部モレーン内に滞留しているような感じを受けました。とにかく暑い🌞登山道は渇ききっており、コモドドラゴンでもでるんじゃないかという照り返しです。

私は少しばかり体力があるので通勤は走っていきます。昨日は久しぶりの槍沢登山道で飛騨沢と比べ距離も標高差も易しいので序盤からけっこうとばしていきました。槍沢ロッジ、ババ平まではかなりのペースで来ておりましたが、暑さが半端なくババ平でTシャツからタンクトップへ。ただ激しい日照りの続く槍沢登山道においては肌の露出は逆効果であるようにも後々感じるのでした。

その後大曲分岐に差し掛かる頃にはふとももとふくらはぎの疲労が運動量の少ないわりに早く訪れ始め、天狗原分岐下ぐらいで手指の微妙なしびれが出てきました。いつもドM登山なのでこのくらいではペースを落とさずスプリント勝負と突っ込んでいきますが、天狗原分岐上ぐらいからは血液の粘性を感じ、頭へ回り始めてるのがわかりました。悪化して横紋筋融解症など小屋番でありながら動けなくなったら情けないと思い、ペースを落としました。もうこうなってはペースを落とすぐらいではなかなか回復してきません。天狗原分岐の上にある水沢で滝に打たれるかの如く水をかぶり、上山します。水沢からグリーンバンドの間に本来「横沢」と呼ばれている沢があるのですが、昨日時点ではほぼ涸れておりますので注意が必要です。こんなことを考えながらそうこうしているうちに無事殺生小屋へ到着しました。

まさにオアシス✨水沢

小屋に戻ってからおしっこをしても普通の色が出たのでたいしたことはなかったのですが、今日朝起きると背中から腰にかけての疲労があったので内蔵系にそこそこダメージはあったなと思った次第です。

私なんかは慣れた道なので迷いもないし、どんぐらいのペースでいけばどんぐらいの時間でつくかほぼ誤差なしで行動できますが、あまりなじみのない人でガンガン行くぜ系の人には体力があっても思っている以上にダメージを受ける可能性があります。

爽やかな槍沢登山道の情報を流そうと思いましたが、ドMによるドMの為の、ターゲット層のうっすいブログになってしまいました。いろいろ考えながら実りある登山を♪

暑すぎて最上級爽やかで、こんな顔なりますin水沢