2026年の営業について
2026/07/05
こんにちは、名ばかりの支配人です✋
いよいよ繁忙シーズンも始まろうかとしています。
4月19日に槍ヶ岳山荘の小屋開けで入山し、2ヶ月半が経過しました。
ここまでの雑感として、今年は6月に槍ヶ岳へ至るルートでの遭難がないことが印象的です。5月も末にシンガポール人が天狗原分岐の上(もちろん雪上)で進退窮まったぐらいで、それも生死につながるものでなく、比較的(いや、かなり)軽度のものでした。
遭難においては天気や入山者数によって例年と比較するのは難しいかもしれませんが、我々はその時々で遭難が起こらないように最善を尽くそうとしております。たまたま少なかったわけでもありますが、そのたまたまをできる限り広げていくのが務めだと思ってます。
昔、My respected wifeが「遭対協はレスキューが使命でなくて、遭難を如何に防止するかが使命だ。遭難防止対策協会なのだから。」と孔子のように私を諭しました。その教えは常に私と共にあります。遭難者数は多く取り上げられますが、遭難予備軍を如何に抑え込むかというのは数字として出てきません。遭難者数は最多を更新しております。それに比例して遭難予備軍が増えていることは明確であり、そこを官民一体となってなんだかの形で遭難の手前で抑制できていることは間違いないです。
殺生小屋が昨年度より槍ヶ岳山荘グループとなり、去年は様子見の部分が私としては多かったですが、今年はだいぶ槍ヶ岳山荘との情報交換や行動を共に行えるようになったことで、例えば槍沢・飛騨沢ルートの情報を頻繁に交換することができるようになりましたし、それについてみんなで相談することもできるようになりました。SNSも共有しやすくなりました。それらの結果を踏まえて槍ヶ岳山荘の最前線スタッフが現地や電話で危ない人達に対し適格なアドバイスで最善のコントロールをとってくれていることは大きいです。
また、別組織であれば他所に予約を入れている登山者を無理やり自分のところに引き込むことへは一歩ひいておりましたが、そこの壁がなくなったことで今年はもうダメだろという海外の登山者を数組、殺生で引き止めたりしています。

また、今年は多くの登山道の整備に出させて頂き勉強することも多く、槍の穂先であったり、槍沢の登山道であったりの修復は進んでおります。今日も槍ヶ岳山荘から4m資材や杭を標高差400m下の現場まで運び下そうということになり、朝4時半からお客様の朝食を作ったあと、せっせと山荘へ出向くのであります。


そして木材を担いで現場まで下りて施工箇所の確認後、雨ももちそうなので次は穂先の梯子のワイヤー交換をしようとなって、またせっせと上まで登って穂先の梯子(そこはもう頂上)で作業を行うのです。まぁ13時には雨が降って終わりかなというメンバーの煩悩の中、結局15時まで雨は降らず作業は捗ってしまうのでした👍



こうした登山道の整備も遭難を防ぐ為に大切なものです。
小さなことが重なってシーズンを通して遭難を減らす、たまたま遭難がなかった、そんな年がくればと思います。
そして今年、私が自由勝手に小屋を飛びだす機会が増えたことに、残って小屋を守ってくれるメンバーの力を大きく感じます。これから忙しくなりますので、やんや言いながらもスタッフ一同で頑張っていけたらと思います。
「槍穂高に恩返しを」と中房から槍ヶ岳山荘グループに入ってきましたが、もう半分ぐらい恩返したんちゃうかなと思たっりしますが、拾ってもらった恩がありますのでこれからも身を挺して働いていく次第ですw

今日は朝、槍ヶ岳山荘へ資材を取りに行ったとき少し時間があったので小槍から穂先へ、普段はあんまり登れない時間に登りました。本当にいい場所で仕事させてもらってるなと思いました🌄


