槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂ・南岳小屋・大天井ヒュッテ・岳沢小屋・殺生小屋の6つの山荘のWEBサイトです

BLOG大天井ヒュッテのスタッフブログ

オンラインショップ
トップページ > スタッフブログ > 大天井ヒュッテのスタッフブログ > 登山アプリではなく、”山をみる”こと

2026年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

登山アプリではなく、”山をみる”こと

こんにちは。大天井ヒュッテです。


山の色が少しづつ変わりはじめ、秋が近付いてきました。
中房線の土砂崩落から、通行止め、仮復旧…と今年の8月もなかなかドラマチックです。

さて、今シーズンお客様のお話を聞いていて気になったことがありました。
「今どこにいるかわからないけれど、登山アプリをつかっているから大丈夫」と。
ご自身でどこにいるかわからないようであれば、もはや迷子、遭難です。

私が山小屋に入ったころは、紙の地図の携行が普通だったのですが、
この数年で、GPS機能付きの登山地図アプリがめきめきと頭角を現し、いまやすっかり一般的になりました。
SNSとして山行の記録を共有したり、登山計画の参考にしたり、その使い方は人によって様々かと思いますが、今一度その付き合い方を考える必要があるかもしれません。
アプリだけに頼ることはあまりにリスクマネジメントが成っていません。

・スマートフォンのバッテリー切れ、故障や紛失してしまうと、全くの意味をなさなくなること。
・その地点の場所や地形、その時の天候状況によってはGPSの精度が極端に悪くなり、位置のずれが生ずる可能性があること。
・スマホ画面ばかり見て、目の前の実際の地形、ルートの分岐、道標、天候の変化に対する意識が薄れること。
・他人の記録、通行ログは必ずしも正確ではなく、迷って進んだ軌跡も記録として残っている可能性があること。
・わかったつもり、知っている気になってご自身では対処できない事態を招く可能性があること。

便利な道具・機能も使いこなしてなんぼ。
デジタルツールだけに頼らず、山行時には紙の地図とコンパスも携行しましょう。

アプリの情報に操られる山行ではなく、こちらが道具として使いこなす。
技術や経験から得る感覚も重要です。
ご自身で判断して進めるだけの技量を身につけられているか。
行きたい山と行ける山は違います。
ご自身で入山前にしっかりと検討してください。