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BLOG大天井ヒュッテのスタッフブログ

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2025年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

大切で、有限!水

こんにちは。
大天井ヒュッテです。

屋内こそ涼しいですが、お日様がでると日向はとてもあついです。

営業がスタートし早10日。
表銀座を縦走する沢山のお客様に立ち寄っていただいています。
また、小屋内の改修工事もひと段落したので、またブログを書きたいなとおもいます。

朝4:45ごろ 小屋前からの景色


さて、毎年のようにブログに書いている話題なのですが。
大切なので何度でも書きます。

「水について」です!!

山小屋で使用する水は、大きく分けて2つ、雨からとる天水と沢からポンプアップした水があります。
大天井ヒュッテでは、その両方を飲料水と生活水にわけて貯水して使用しています。

貯水している=有限である、というわけです。

さて、ここで質問なのですが、
みなさんは山小屋に泊まって水を使用するとき、自分が使っているその水に注意を向けていますか?

お風呂に入れなかったり、飲料水が有料だったり、意識が向くタイミングは何度もあるかと思うのですが、ヒュッテでも下界と同じように蛇口から水がでるので、蛇口開きっぱなしで水をジャバ―っと流しながら使っている方を時折見かけます。
ただ無意識なだけで悪気がないのはわかるのですが、それを見るたびにスタッフはサーッと青ざめています。
(私も先輩小屋番に厳しく叱られ、水の使い方をおぼえたのですが)

私たち小屋番はお風呂に入る回数を週に1.2回にしても、日々の洗い物など工夫して行っても、登山者ひとりひとりの意識がなければ水は底をつきてしまい、次登ってくる方が困ってしまうことになります。

意識を向けやすくなるよう、ヒュッテではダムのように貯水率を可視化してみようとおもっています!☺

どうか、「水は必要な分だけ使う」をこころがけていただきたいです。

下界での生活もそのように意識をむけることで、美しい自然環境を守る一助になるのではとしんじてます。