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BLOG南岳小屋のスタッフブログ

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2024年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

小屋開けに向けて!

7ヶ月ぶりのこんにちは、南岳小屋です。
例年よりもちょっと遅めのブログ再開でご心配をおかけしました。
いつもなら7月1日より営業開始予定ではありますが、槍穂高や表銀座一帯の山小屋は7月中旬からの営業開始ということで足並みを揃えており、南岳小屋もそれに向けて準備を進める季節がやってまいりました。

ちなみに、長野県からはこのような登山に関わる指針が示されおり、我々もこれに沿って運営していくために準備を進めているところです。(具体的なことは後日のご案内となります)

実際に小屋のスタッフが現地で定住を始めるのは7月初旬の予定ですが、それに先立ち、小屋が雪に覆われているうちに済ませたい作業もあるので、現在は槍沢ロッヂと岳沢小屋に仮住まいをさせていただいているスタッフが雪の槍沢から槍ヶ岳山荘を経由して、6月2日と3日の二日間作業に出かけてきました。

普通は長い梯子を伸ばさなければできないような高所の作業も今なら楽々♪

小屋の2階の窓まで雪が積もり、軒先の作業も楽々できるのは安全面からも助かります。

まあ、皆さんはそんな能書きよりも、山の景色を見せてくれ!!って感じでしょうね。この二日間、あまり天気は良くなかったのですが、一日目の昼食後の休憩時間だけはきれいな青空が広がり、大キレットから北穂・滝谷の景観を惜しみなく見せてくれました。

大キレットのカールはまだ一面の雪に覆われ、そこから屹立する岩尾根がカッコいいですね。獅子鼻の断崖からこの景観を見下ろすと「帰って来たなあ~!!」と実感できます。
夏山シーズン開幕まであと1ヶ月半、それまでに上高地の群発地震も収束し、コロナが再燃して春先のような状況となることのないよう祈るばかりです。(ちなみに今回の群発地震は上高地の中心部や岳沢、明神あたりが震源地で、少し距離のある槍や南岳、それに大キレットには地震による影響がほぼ皆無で驚くほどでした)

今年の山小屋の運営は利用者が密になり過ぎないように、定員を減らしての完全予約制とするとの指針が出ており、それに起因してテント泊の人が増えるかなあと思っています。いろいろな人の意見を聞くと、「今年はテントを買って、テント泊で山に行こうかな、でも1泊ならともかく、2泊・3泊となると食料が重くて…、小屋で食事を摂れると助かるんだけどなあ」なんて声をよく聞くので、今年はその辺のサービスを拡充したいなんて思ったりしています。詳細はこれから検討しますが、そんなスタイルでの南岳の楽しみ方も夏・秋の計画の一助にしていただければ幸いです。
では、次の更新は1ヶ月後になるかもしれませんが、今シーズンもよろしくお願いします!!