2026年の営業について
2026/09/02
こんにちは、南岳小屋新人の高野です。
早いものでこの小屋に来てから2ヵ月が経ち、吹く風もだんだんと冷たくなってまいりました。 稜線の小屋の夏は本当に一瞬で終わってしまうのですね、、、
下界では12月まで半袖を貫く私がどこまで通用するのか楽しみです。
タイトルにもあるように8月26日から六日間、MSKの方々が天狗池から南岳の稜線にいたるまでの登山道の整備をしてくださいました。
この道は上高地から南岳小屋に来るまでにある最後にして最大の難所であるといえます。1kmちょっとの道のりですが標高差は450m近くあり、天狗池から見上げると分かるようにゴツゴツした岩場がそのまま稜線まで続きます。
上高地から長い道のりを歩いて来た登山者にとっては身体だけでなく心にも大きなダメージを与える、まさしく最後の関門となるでしょう。
そして!今回MSKの方々はそこをより安全に歩けるようにするためにご尽力くださいました。

さて、いきなりですが皆さまは普段歩いている登山道がどのようにできて、維持されているかを考えてみたことはありますか?
山はもちろん自然にできて、そこに流れる水や育つ植物も多くは長い年月をかけた地球の営みによって誕生し、今に残るものと思います。
では、登山道はどうでしょう。
山という大きな自然の一部であり、その境界もはっきりしていないことからあまり意識することはないかもしれませんが、これらは確実に人の手によって作られ、維持されております。
今回私は半日だけMSKの皆さんの作業にご一緒させていただけたのですが、そんな当たり前のことを再度強く意識するきっかけになりました。
山での道直しの作業は下界と同じようには行かず、作業できるスペースや搬入できる資材は限られています。また、そこにある岩や地形を活用しての作業となるため、知識や経験がとても重要になります。
そこにある岩を組み合わせてステップを作ったり斜面に合わせて資材を組んだり、MSKの皆さんはとても簡単そうにやってしまうため錯覚してしまいますが、頭も身体も使う本当に大変な作業です。そんなプロの方々の仕事を近くで見られたことはとても貴重な経験となりました。

天狗池をはじめ、横尾までを見下ろせるこの場所は視界が開けていてとても気持ちがいいです。
作業が完了した後の道はとても歩きやすく、しんどくてきついこの道でも今後はより景色を楽しむ余裕が生まれてくるのではないでしょうか?
登山道整備が登山者の身も心も労わる、我々登山を愛する者たちに欠かせないものだと実感したことでまた一つ山に携わる人間として成長できた気がします。

MSKの皆さん、この度は本当にお疲れ様でした。