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大キレット~3時間の岩との格闘~

久しぶりにスッキリ晴れたので北穂高岳まで行ってきました
早朝はまだ霧が流れてましたが、その後は10時過ぎまで晴れが続きました
しばらくの間、いつもと違う東風が優勢で霧の湧きやすい天気でしたが、西風(通常の風向き)に変わり、秋の気配が漂い始めています
北穂から見る南岳の斜面も草地の緑色が薄くなってきました

さて、まずは獅子鼻の岩峰から大キレットの南壁を下ります
もの凄い岩場に見えますが、鎖とハシゴも整備され、思ったより楽に下りられます
また、岩が安定しているので落石の危険も少なめ
北穂側から下るとかなり荒れたザレた下りになり、滑ったり、石を落とさないか気を付けながら下らなきゃならないのに比べれば、下りは南岳から下る方が安全と言えるでしょう

南壁を下り切るとしばらくは小刻みなアップダウンが続き、最低鞍部から長谷川ピークまで標高差100mの岩場の登り
ここまでは割りと普通の岩場の山という感じですが、長谷川ピークから先は一気に難易度が上がります
実際、南岳~長谷川ピーク間では遭難事故はほとんど起きていません
大キレットでの遭難事故の95%は長谷川ピーク~北穂高岳間で発生しています

これが長谷川ピーク
信州側(右側)は樹木が生えて、それほど怖さを感じませんが、飛騨側(左側)は冬の間の激しい風雪のため木も生えず、烈風に磨かれ節理が剥き出しの険悪な断崖となっていて、滑落事故も多い所です
登山靴で磨かれた岩は雨や霧露で滑りやすいので悪天時はさらなる注意が必要な場所
もちろん落ちたら死亡確定の場所です

A沢のコルでひと休みしたあとは飛騨泣きへの登り
ここも浮石が多く、上から落とされる石にも注意が必要

そして飛騨泣き
ここも壮絶な岩場ですが、北穂側から来るとほぼ垂直の岩の壁を下りなきゃならず、下(足元)が見えずに怖い場所
でも、南岳側から来れば、それほど恐怖を感じる場所ではありません(個人差有り)

そしてぶっとい鎖のトラバース
ここも昔は滑落の多い場所でしたが、今は鉄板の足場が付けられてだいぶ楽になりました
映えスポットなどで、ぜひここは記念撮影を
今回は昨夜お泊りの高橋 守ガイドのグループがちょうどモデルになってくれました

飛騨泣きを過ぎればあとは北穂高小屋まで標高差200m強の登り
特段危険な場所はありませんが、浮石を多い斜面を登るので注意が必要です

そして北穂到着です、お疲れさまでした
南岳から北穂までの3時間、とにかく続く岩場岩場岩場
好きな人にはたまらない、苦手な人にはちょっと不安な大キレット
この3時間というコンパクトさがいいですよね
劔や西穂奥穂縦走となると一日仕事となりますが、縦走の中のワンポイント程度の3時間の大キレットは厳しいよりも楽しいが勝る岩場コースだと思います(個人的意見)

健脚者なら新穂高か上高地から一日で南岳まで来て
2日目に大キレットを通過して涸沢から上高地、または穂高岳山荘から白出沢で新穂高と、一泊二日で大キレットをサクッと楽しむ人も多いようです

ぜひ大キレットをお楽しみください
今シーズンやっと北穂まで行けたので、ようやくブログ書けました(笑)

大キレットに行ったら、大キレットステッカーもお忘れなく
南岳小屋では黒と白字のステッカー
北穂高小屋ではグレーのステッカーを販売しています(400円)