2025年の営業について
2025/08/04
昨夜は長野県警察山岳遭難救助隊の隊員2名が南岳小屋に泊まり、夕食後に安全講話をいただきました
(左の2人が長野県警、右の2人は槍ヶ岳山荘からパトロールで通過した岐阜県警)
ニュースでもご存知の通り、今年は遭難多発しております
多発と言ってもいわゆる転滑落などによる死亡重傷事故が多いわけではなく、大半を占めるのは「疲労による行動不能」や自身の登山レベル以上の難易度の山に挑み、結果動けなくなるケース、体力不足からくる転倒による軽微な負傷での救助要請…
大キレットの飛騨泣きで動けなくなった24歳ドイツ人、北鎌尾根の独標手前で疲労で動けなくなった68歳、燕岳のメガネ岩付近でモバイルバッテリーを落として拾いに下りたら登山道に戻れなくなった41歳などなど…
遭難と言うには馬鹿々々しい事例が多発、県警ヘリはひっきりなしに出動しています
私見ですが、登山という行動の特性上、一定の割合で転倒や滑落による事故が発生するのはある意味仕方がないと思いますが、上記のような事例は遭難ではないですよね
山岳保険でカバーできると思って安易に救助要請するのでしょうが、こういうのは保険適用外にした方がいいと思います、私見ですけど
さて、今朝は7月17日以来20日ぶりに濃霧と強風の視界の無い朝となりました
日中は天気が回復し、穂高の展望も広がりましたが、これまでの午後のにわか雨程度はあるものの安定した夏空続いていたこの20日間とはフェイズがあきらかに変わってきたようです
というのも、これまでは太平洋高気圧の押し出しによる緩やかな東風が優勢でしたが、昨夜からはやや強めの西風に変わってきました
これは太平洋高気圧の勢力の減退により、高気圧の縁の回る風に変わってきたこと、その延長として今週は秋雨前線の南下が見込まれます。週中は天気が荒れそうなのでご注意ください
また週末からお盆休みにかけては、その前線の動きでお天気も変わってきます
予報の難しいフェイズに変わってくるので、週間予報で1週間先が雨予報だからと諦めることなく直前まで判断保留されることをおすすめします
二日前くらいの予想天気図で、前線が新潟県あたりにある場合は北アルプスはダメ
前線が太平洋沿岸に下がれば北アルプスは晴れます
ご参考に