2024年の営業について
2020/09/04
はじめまして!2020年夏、岳沢小屋でアルバイトとして働きました、小林です。
私はふだん東京で働いているのですが、新型コロナの影響で仕事がストップしてしまい、無職状態に。そんな時、山を眺めると心が落ち着くなあ、という自身の習性から「眺めるんじゃなくて、山の中で暮らせたら最高だろうなあ」と突然思い立ち、岳沢小屋でお世話になることになりました。
趣味で低山の登山やトレイルランニング(山を走るスポーツ)はチャレンジしていたものの、穂高のような標高の高い岩稜帯はほとんど未経験でした。そこで業務中の休憩時間を利用して、小屋から前穂高岳へと続く【重太郎新道】を日々少しずつ登り自信をつけてから、前穂高岳登頂にチャレンジしました。
樹林帯のジグザグ道を進み、12mの長ハシゴを登ると、
まず到着するのが「カモシカの立場 標高2520m」
少し登ってきただけで、より眺望が開け、見える景色が変わります!
続いて、6mと6.5mの2段ハシゴ&クサリのある一枚岩を乗り越えると
「岳沢パノラマ 標高2670m」*通称:岳パノ
ここまで到達すると、前穂高岳へと続く道、そして山頂が、
眼前にドンと広がります!
森林限界を越えて、階段状の岩場などを登ると「雷鳥広場 標高2820m」があり、そして、重太郎新道の中で最も険しい部分となる、急な斜面にかかる長いクサリ場をクリアすると、「紀美子平 標高2920m」に到達!
ここは前穂高岳山頂と奥穂高岳方面へ向かう吊尾根との分岐点になります。
紀美子平から山頂までは狭く急な岩場が続くため、
白のマーキングを見逃さないことと、落石に注意しながら進みます。
そして、前穂高岳 山頂 3090mについに登頂!
お天気が良いと、奥穂高岳・槍ヶ岳・北アルプス北部の山々に加えて、富士山が見られることも!
岳沢小屋からつづく重太郎新道を一歩一歩踏みしめ、ついに山頂に辿り着けた時の感動は言葉では言い表せないモノでした。
ぜひ、「穂高のオアシス」岳沢小屋をベースキャンプに、前穂高岳の頂きを目指されるのはいかがでしょうか。スタッフ一同、お越しを心よりお待ちしております。