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2024年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

営業再開の動き

画像は昨日の岳沢小屋です

土曜日の今日は曇りのち雨、明日は荒れ模様との予報で週末なのに残念な天気ではありますが、今の状況ではあまり天気は関係ないでしょうか…

さて、長野県では現在の形での休業要請は5月15日までとなりました。
ただ、ソーシャルディスタンスの確保がむつかしい山小屋は5月31日まで引き続き休業を要請されています。それも踏まえて、槍穂高周辺の山小屋は7月中旬までの営業自粛を決定しています。

一方でロックダウン状態だった上高地へのバス運行が5月16日から一日に3往復という形で再開されます。ただし、県境を越えての利用は自粛、体調不良者の利用はNG、マスクは必ず着用などの制限があります。
このバス便再開については「まだ早い!!」、「待ちかねた!!」と様々な意見があるようですが、なにはともあれ、3月下旬からあれよあれよという間に社会封鎖が広がるなかで、初めてプラスに転じる出来事だと客観的に思います。
一方で、上高地の各施設はごく一部が5月16日より再開されますが、多くは5月末まで、あるいは7月中旬までの休業を決めています。
バスは運行再開されても、上高地の受入態勢の整備にはまだ時間がかかりそうです。
詳しくはこちらから各施設の対応を確認してください。
https://www.kamikochi.or.jp/info/view/130

昨日の岳沢です(大滝直下から俯瞰した上高地)

バスが再開されるとなると、もしかしたら岳沢まで日帰りで来る人とか出てくるのかな?
例の登山行為自粛の動きはまだ継続中なのだろうか?
岳沢までだったら登山、ハイキング…?

そんな疑問のなか、今日は2年目のスタッフが20㎏あまりの荷を背負って小屋へ戻ってきました。ただ、今年はまだ目印用の旗竿を立てていません。この時期、岳沢の中間部付近は雪解けが進み、沢筋の雪渓を行くか、夏道を行くかで迷うところであります。夏道をチョイスした彼はずいぶんと難儀したようです。もし不案内な人だと道に迷う可能性は大いにあり、下手をすると小屋の直前で雪壁に出てしまい無理に突き進めば滑落の危険もあります。
営業休止中ではありますが、もしかしたら登って来る人のために安全に登って来られる最低限のルート整備の必要はあるかなどを、誰も来ない上に雨で閉ざされた小屋で思案する、そんな土曜日の午後であります。