2024年の営業について
2024/09/09
岳沢小屋から距離で500m、標高差170m、沢沿いに登って行くと壮大な柱状節理地形が展開します
岳沢の大滝と言われるところです(滝沢とも言う)
通常、水は流れていませんが雨が降ると吊尾根の水を集めて滝ができます
2段で標高差は200m(下の滝が80m、上の滝は120m)
※右の滝は前穂高沢の滝、左の滝は南稜のルンゼ
岳沢には万年雪(正確にいうと、越年性の雪)がありました
が、近年の小雪傾向で、その雪が無くなる年が多くなりました
通常であれば、9月でも20~30mの雪渓で埋まっている下の滝の滝つぼも、今では歩いて行けるようになるのです
こちらが下の滝
落差は80mあります
15年いますが、初めて滝つぼへ行きました
ちなみにクライミングルートである「奥穂南稜」はここから取り付きます
ここまでは割りと容易に行くことができます
この滝の左側を高巻きすると上の滝へも行けます(南稜ルートを通ります)
その途中からは下の滝の全容を見ることができます
写真では分かりにくいですが右上に展開する「前穂高沢」の断崖まで標高差300mに渡って柱状節理が続いています
下の滝の上まで登ると、歩いてきた岳沢のガレ場と上高地が一望できます
反対側には上の滝の全貌が間近に迫ります
この滝の落差が120m、2つ合わせて落差200mの大滝です
ただし、滝が現れているような増水時には近づくことができません(笑)
さらに真下まで近づくと見事な六角形の柱状節理の断崖が迫ります
(ここで標高2420m、岳沢小屋からの標高差250m、距離700m)
ジャンダルムも同じ成因の柱状節理ですが、あちらは風雪による風化でそこまで見事な柱状節理ではありませんが、
岳沢の柱状節理は流水や雪崩で頻繁に崩落し、常に新しい断面を見せてくれるので非常に美しいのです
これだけの規模の柱状節理はなかなか見られるものではありません
上の滝は簡単には行けませんが、自信のあるかたはぜひお出かけください
最近はやりのジオツアーなんかにはうってつけのロケーションだと思います