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2024年の営業について

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奥明神沢経由 明神岳

入山して4日目となりました、岳沢小屋です。 小屋開け作業も順調に進みつつある中、営業開始に向け、奥明神沢のルート状況も気になるところ、今日は日中はなんとか晴れそうな予報、状況を見に行ってまいりました。

道中は最近の高温傾向と、昨日は一日雨となった影響で、雪は柔らかく、ズボッと膝下まで埋まるようなコンディションで時間がかなりかかりました。こうなると滑落の怖さは薄まるのですが、代わりに体力を要します。 ツルツルカチカチならアイゼンがバチッときいて登りやすいですが、滑落の危険性は増します。 

2700mを過ぎても雪はぐさぐさでした。ここから本日は奥明神沢をつめていきます。

こちらは前穂ダイレクトルンゼ方面、この分岐付近は近年雪付きのわるい部分で、今年も岩が露出していました。ただこの辺りは雪が少なくなってきても、登りやすい岩肌です。周辺もハイマツ帯なのでアプローチ出来ますので問題ないです。

登り切って松本方面には大雲海がお出迎えです。なんとか天気ももってくれています。

つがいの雷鳥もお出迎えしてくれました。まだまだ白く美しかったです。

コルから岩と雪のミックスクライミングをやり過ごし、明神岳主峰が姿を現します。振り返れば吊尾根がドーンとそびえたちます。

前穂方面へのルートも分岐より上部はしっかりと雪もついており、雪面もきれいで登りやすそうです。
ノドの部分も問題なく行けそうです。

こちらは20代の新KKコンビ 旧KKコンビはすでに活動を終了しております。

明神岳へ登ったのは10年ぶりくらいで、ここから仰ぎ見るジャンダルム~奥穂吊尾根の雪稜は本当に美しいなあとあらためて実感 岩場と雪稜のクライミング、下降は懸垂もありコンパクトですがなかなか楽しい登攀ルートです。