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西穂に登ってきました。

今日は午前中長めの休憩を頂き、西穂高沢経由で西穂高岳に登ってきましたので、お伝えしたいと思います。

こちらは天狗沢のデブリです。一面デブリと言ってもいいほどの規模です。

朝7時に小屋を出発し西穂高沢の下部まで下り、そこから2峰と3峰の間のコルまではひたすら雪面を登ります。風が殆どなかったこともあり、7時半頃日が差し始めてからはとても暑く、汗でびしょびしょになってしまいました。

コルの手前です。

雪面はほとんどザクザクです。標高2400mくらいまでは、日が当たり始めて時間が浅かったこともあり、歩きにくいほどではありませんでしたが、沢上部に到達する頃(9時半頃)にはかなり足を取られて歩きにくくなっていました。

山頂間近。西面の夏道上。

コルから山頂までは、夏道を辿るかたちとなります。雪渓をトラバースする箇所がありますが、西面になるため雪が固いです。凍っているところもあるので、細心の注意が必要です。

そして、無事登頂!

それでは一緒に登った今年の新人スタッフK氏からコメントを。

はじめまして。入社(入山?)一年目ということで忙しない日々を送っておりますが、2000mを超える環境ならではの美しい景色や自然の装いに毎日心洗われています。西穂高岳は峻険な峰々が非常にカッコ良く、特に好きな山の一つなので今回久々に登頂出来てとても幸せです。まだまだ駆け出しの身ですが、これから小屋で出会える皆さん、どうぞよろしくお願い致します。

奥穂、前穂方面
乗鞍方面

穂高、いいですね~。圧巻です。汗だくになり、雪に足を取られながらの登山でしたが、全て吹っ飛びますね。

固い雪が残る夏道を下るのが怖かったため、帰りは山頂から奥穂方面に少し下ったコルから、雪渓を下りました。登りで通ったルートより少し傾斜はきついですが、雪面がザクザクなので、それほど苦労することなく下りられました。

この時期の岳沢からの登山としては、奥明神沢~前穂ルートよりも登りやすいと思います。雪面ツルツルカチカチということがないことと、傾斜もこちらの方がまだ緩いためです。岳沢からの登山を考えられている方、参考にして頂ければ幸いです。

ただ、落石は毎日発生していますし、雪崩もあります。十分な装備と準備が必要なことに変わりはありませんので、よろしくお願いいたします。

岳沢方面