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2021年の営業について(2021.8.27更新)

小屋前斜面の七変化

槍沢ロッヂの正面斜面は秋には色とりどりの色彩で彩られます。
冬には雪崩の多発する斜面となるため針葉樹が育たず、幹の柔らかい、雪の重みにも耐える広葉樹が繁茂するからです。
登山者の皆さまには槍の頂上が遠望できる望遠鏡でお馴染みではないでしょうか。
彩りが最高潮の今日一日の色々な変化をお届けしてみたいと思います。

午前6時
深い谷底の槍沢にはまだ朝日が届かず、白い幹の樹形浮かび上がらせるダケカンバが印象的な時間です。個人的にはこの色合いが一番好きかもしれません。

午前6時半
朝食を済ませた宿泊の方々が槍へ向かって登って行く姿をダケカンバの白い幹が見守ります。

午前7時
蝶ヶ岳の稜線から朝日が差し込んでくると一気に色彩が増してきました。

横尾~槍沢ロッヂ間は基本的に深い針葉樹林の中を歩くため、ここで一気に色彩豊かな斜面に遭遇した登山者は一様に感嘆の声を上げます。

午前9時を過ぎると、早朝に上高地を出発した登山者が槍沢を通過します。
今日は土曜日ということで、若い登山者も多く、一日で槍ヶ岳まで目指す方も多いようです。

ウルトラライトのトレラン姿の方もいるようです。
この季節にしては暖かいのでこの装備でも安心ですね(まあ、賛否色々あるでしょうけど、私は否定派ではありません)

午後2時
日照時間の短い槍沢はすでに日没です(笑)
それと同時に紅葉した葉っぱの色彩は鈍り、再びダケカンバの白い幹が浮かび上がってきました。

ちなみに、これは今日の画像ではなく、10月下旬頃の小屋前斜面ですが、この頃になると広葉樹の葉っぱは全て散り、斜面は本当のモノトーンとなり、これまた味わい深い光景です。
槍沢ロッヂ前の斜面、涸沢や槍沢上部のような派手さはありませんが、これらのダケカンバたちを主役に眺めていると実に興味深いものがあります。
写真家の方たちであれば、この小屋前斜面だけでも一日たっぷりと撮影に勤しむことができるのではないでしょうか。

この週末で3週間に及んだ槍沢の紅葉シーズンもそろそろ終わりとなりますが、秋の名残を感じさせるこれからの時期もなかなか味わい深いものですよ。