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槍沢ルート残雪状況

ここ数日、午後はかならずにわか雨が降るものの、朝を中心に晴天の日が多い6月下旬です。
さて、テント場での作業の前に槍が見えるポイントまで残雪状況を確認に…

大曲りを過ぎ、丸山(画面左手のモレーン=氷河残丘)の下あたりから雪道となります。ルートを書き加えると、

初めのうちは雪渓上のルートとなりますが、しばらく登るとジグザグに登る夏道が現れます。この区間、必携とは言いませんがアイゼンがあったほうが歩きやすいでしょうね。

雪渓の雪がだいぶ薄くなってきて、ここ数日で加速度的に雪解けが進んでいるようです。画面右手のジグザグ区間は夏道が利用可能です。
が、グリーンバンド直下の緑色の丸印の箇所は急な雪渓のトラバースとなり危険です。近日、槍ヶ岳山荘のスタッフにより雪切り(ステップ作り)がなされるでしょうが、通過の際はこの直前でアイゼンを装着されるといいでしょう。
グリーンバンドを過ぎると特に急な場所に雪はありませんので滑落の危険などはありませんが、アイゼンはあったほうが歩きやすいと思います。
7月に入ると徐々に宿泊の予約も増えているようで、槍を目指す方も多くなってくるでしょう。「12本爪アイゼン+ピッケル」という装備までは必要なさそうですが、「6本爪の軽アイゼン+ストック」はお持ちになってお出かけください。
7月15日を過ぎれば、多少の雪上歩行は残ったとしてもアイゼンまでは必要のない程度になるかと思います。(バランス保持のためにストック携行はおすすめします)
また機会を見て、情報お伝えいたします。