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旗竿立て直し

こんにちは。槍沢ロッヂです。

昨日、雪や風等の影響で傾いたり、倒れてしまった旗竿を立て直しに行きました。

今回はババ平~天狗の分岐辺りを直したのですが、まだ夏道は使えないので、ルートは変わらず沢上になります。沢の内側は水が流れている状況ですので、中心ではなく、端を歩くようにお願いします。

途中、こんな場所もあるので、気を付けて歩いて下さい。

ここからはスタッフ2年目の私が、今年の雪を見て面白いなと思ったことを書かせていただきます。
昨年、ババ平から大曲に行くまでの道はゆるーい傾斜を登っていった記憶があったのですが、今年は雪がジェットコースターのように上下に波打っていました。「去年もこんな感じでしたっけ」と一緒に行ったベテランのMさんに聞くと、「デブリだよ。巨大な雪崩が起こったんだね」と教えてくれました。「こんなに信じられない量のデブリが、ババ平手前まで来たのか!」と、驚く量のデブリがそこにはあり、昨年と見える景色が全く異なっていました。

デブリが山を作ってババ平を見通せない

途中、沢横の斜面に付いた雪崩の跡や、大曲で減速して堆積した大量のデブリ、ハーフパイプのようにえぐられた雪の斜面を見ながら、巨大雪崩を想像しました。Mさん曰く、毎年デブリがあったり、無かったり、その年によって雪の表情は様々なのだそうです。「見てみたいけど、見たら一溜りもなく死んでしまうね。」なんて話しながら、自然の威力を改めて考えました。
昨年一年間で、雪が溶けて緑が茂り、紅葉する移ろいを見る楽しみを覚えたのですが、今年はまた一つ違った楽しみを見つけたことが嬉しかったです。また何か発見したらここに書かせてもらいたいと思います。では。

雪崩の跡
自然のハーフパイプ