槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂ・南岳小屋・大天井ヒュッテ・岳沢小屋の5つの山荘のWEBサイトです

岳沢小屋の

トップページ > > 岳沢小屋の > 震度5強~落石!!

2024年の営業について

槍ヶ岳山荘グループの山小屋を利用される方は必ずご一読ください。

震度5強~落石!!

昨日は「最近は地震も落ち着いています…」とのんびり小鳥のさえずりなどをアップした途端にまた大きな地震が起きてしまいました。
またまた全国ニュースで岳沢小屋のコメントが出たりしたので5人くらいは心配されているかもしれませんね。
昨日の揺れは正直、小屋が壊れるんじゃないかと思うほどでしたが、幸いにも小屋とスタッフは無事です。

今回は雪崩というよりも落石のほうが凄まじく、斜面という斜面からは岩雪崩が発生しました。この画像で白い霧・雲ようなものは岩雪崩によって生じた土煙りです。小屋を取り囲む360度、こんな感じの土煙りに包まれて、しばらくは土の匂いが充満していました。
他にも涸沢では前穂北尾根の5峰の中腹あたりが崩落とともに大きな雪崩を発生させたり、横尾山荘さんによれば奥又白の斜面が崩落したとか、西糸屋さんによれば明神岳のSルンゼが崩落したとか、いろいろ情報が入ってきています。

一夜明け、落ち着いて周りを点検すると、小屋の裏手には大きな落石がいくつも小屋の数m手前まで迫っていました。

寸でのところで止まってくれて本当に良かったです。

一方、登山ルート上にも大きな落石がいくつも転がっています。

こちらは奥明神沢の末端付近。
上の画像のように雪面に大きな穴をあけながら落ちてきたようです。

こちらは重太郎新道の下部(通称:ジグザグ)
雪崩とともに大きな落石が登山道まで達しています

こちらはキャンプ場付近
今の時期はここにテントを張ってもらうことはありませんが、この先も地震が続くようなら怖いですね

一枚岩沢の雪崩と落石も岳沢本流まで達しています。
例年であれば奥穂南稜のアプローチに使われるあたりです

19日の地震以来、だいぶ落ち着いていたので少し気が緩んでいましたが、まだまだ侮れませんね。新型コロナの第2波も気になるところですが、群発地震もまだまだ気を緩めることはできません。
一応、7月14日頃には地震も落ち着く予想です(全く根拠の無い希望的観測です)ので、いましばらく穂高の登山は控えたほうが賢明かと思います。