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あなたの靴底には

奥のマエホワタレがどこかシュール
ちなみに本当にやばいレベルの増水時は水中に火花がみえるらしい。

おはようございます。
勤勉な秋雨前線のおかげで、昨晩から激しい雨となりまして案の定、沢が増水いたしました。
幸いそこまでの規模ではないので時間が経てばすぐに引いてくれると思います。
いつもは涸れているこの沢、岳沢の直下そして直上と横断する格好で登山道として使っております。
特にテン場へと通ずる上部の個所は優に100kg以上ある岩を転がして路をメンテしているのですが、増水後には跡形もなく消え去っていることも多く、ことごとく努力を無にしてくれます(笑)
自然の脅威に抗う術はありませんね。
こういった環境の激変を目の当たりにすると、やはりここら一帯は、たとえ平時においても安全が保障されない場所なのだと、改めて思わされます。

危険といえばやはり、重太郎新道でも散発的に事故が起こります。
昨日もカモシカの立場上部の鎖場で滑落があり、同僚脇本と県警ヘリ搬送の段取りのため現場へ向かいました。

要救助者は自力歩行が困難なくらいで、意識もあり元気でした。
稜線にガスはかかっておりましたが、幸い高曇りで無風。
やまびこによりつつがなく、搬送してもらえました。

現場の真上に、ややかぶり気味の立木が心配でしたが
5m下に隊員を降下させ、うまくやっていただけました。

大半の事故に共通するのは
・重太郎新道下山時
・年配の方
・疲労で足元がおぼつかない
当初より口酸っぱく申し上げておりますが、できれば重太郎新道は登りで使ってほしい道です。
しかしながら我々にはこの道を一方通行にするような独善的なコトはできませんし、そんな考えは登山を不自由にするとも認識しております。
ただせめて分って頂きたいのは、最後の最後まで余力を残して歩いてほしい。
靴底に自らの命を乗っけているコト、それも一歩一歩に命が掛かっているコトをどうか忘れないでください。。

以上、肥沼でした。