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あるじの視線

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雷鳥と勝負

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こんにちは。

今日は約十日ぶりに槍ヶ岳山荘に戻りました。

 

天気は雨。

途中から雪に変わりましたが、風もなく歩きやすかったです。

 

グリーンバンドを過ぎたあたりから、けたたましい程の雷鳥の鳴き声が聞こえてきました。

殺生小屋の横辺りをよく見ると、二羽のオスの雷鳥が喧嘩をしているようです。

縄張り争いでもしているのでしょうか。

image2

遠くて分かりにくいですかね。

あまり近づいて二人(二羽)の邪魔をしても悪いと思いましたので、遠目から。

しかも雨で一眼レフを出すことが億劫だったので、スマホでズームして撮影した写真です。

 

しばらく様子を見た後に再度歩きだし、そういえば鳴き声が聞こえなくなったな、と思った頃、僕の近くに一羽の雷鳥が飛んできました。

それが冒頭の写真に写っている雷鳥です。

縄張り争いに勝利したのでしょうか。

悠然としていて、まるで勝ち誇っているようにも見えます。

 

すると、その雷鳥がまっすぐ僕の足元の方へ歩いてきます。

びっくりしたのと、指が濡れてズームを戻せなかったのとで至近距離の写真はうまく撮れませんでした。

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彼は僕の足元を通り抜け、そのまま槍の頂上の方へスタスタと上がっていきます。

 

さて、ここからが雷鳥との勝負です。

鳥なんぞに負けてたまるかと、僕も歩き始めました。

小屋番たるもの、鳥より歩くのが遅いようじゃ仕事は務まりません。

あいつよりも先に稜線に着いてやる、そう考えながら、僕は最後の体力を振り絞って槍ヶ岳山荘に向けて早歩きをします。

僕は中央の直登ルート、彼は左側の雪渓を登ります。

 

最初はほぼ互角でした。

歩く速度は鳥の方が早いですが、彼はたまに止まってあたりをキョロキョロするので、その間に僕が追いつきます。

最初の5分はその繰り返し。

 

が、しかし

次第に僕の肺が悲鳴を上げ始め、足に乳酸が溜まっていきました。

今日、上高地からここまで歩いてきた僕には、殺生からハイペース、且つノンストップで歩き続ける体力は残されていませんでした。

一度足を止めたら最後、結局は圧倒的な大差をつけられての完敗でした。

 

その後、僕が小屋まであと200mのところまでたどり着いたとき、

「グガー」

と雷鳥の鳴き声が聞こえてきました。

まるで勝ち誇ったように鳴いています。

性格の悪い雷鳥ですね。

 

D.Hokari

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