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南岳小屋スタッフブログ

7月10日、【重要】南岳新道の通行について

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今日も朝のうちは良いお天気となり、南岳新道の上部・南沢カール(氷河圏谷)に残る雪渓の「雪切り」に行ってきました。新人2名の活躍で幅50㎝ほどにしっかりカットしてきたので、もう安心して通れます。ただ、万が一バランスを崩すと一気に滑落しますので、ストックや軽アイゼンくらいはお持ちになったほうがいいかもしれません。(軽アイゼン+ストック推奨)

さて、この新人2名に「雪切り」の方法を指導だけして、私は10年ぶりに南岳新道の様子を見に、槍平小屋まで行ってきました。

まず、今回の大雨で槍平小屋からすぐの場所と、槍平小屋から15分ほどの南沢を横切る部分で道を土砂が覆い、ルートの判別が少しわかりにくい、あるいは石がゴロゴロと転がって少し歩きにくい部分があります。少し注意力をあげて周りを見渡せばルートは分かるはずですので、そのような場所が出てきたら気を付けて歩いてください。通行困難というほどではありません。

また数本の倒木もありましたが、通行に支障がない程度には切ってきています。

雪と、今回の大雨に関する部分は以上です。

今回、久しぶりに南岳新道を通って、ずいぶん荒れたな、という印象を受けました。槍穂高連峰の登山道において「一番野趣あふれる道」ではないかと思います。

大キレットや奥穂~西穂の縦走路、あるいは吊尾根や重太郎新道と言った岩稜続くワイルドさではなく、老朽化による登山道の荒廃です。

一般的に北アルプスの道は里山などと比べるとよく整備されていると言われますが、この南岳新道に関していうと「いやいや、そんなこともありませんよ」という感じです。

槍平小屋の前にも看板で、またHP上でも注意喚起されています

https://blog.goo.ne.jp/yaridairagoya/e/1c4d3d91591e06880db02ce23004b817

特に下部の標高2200m~2400m付近の樹林帯で荒れています。

今日、私が歩いた印象としてアドバイスをさせていただくと、

①初心者の通行は控えたほうがいいでしょう

②健脚者であっても下りの利用はあまりおすすめいたしません(登り利用推奨)

まず、①の初心者についてですが、「槍ヶ岳は初めて!」という人は通らないほうがいいでしょう。楽しく登れる槍沢や飛騨沢のルートをおすすめいたします。南岳まで来た場合は、横尾尾根から氷河公園のルートを利用ください。率直な意見として、槍ヶ岳が初めての人がこのルートを通ると、槍ヶ岳の印象が悪くなると思います。やはり、槍ヶ岳は槍沢や飛騨沢の明るく開放的な氷河地形の中を登ってこそ楽しいと思います。

②、槍や穂高に通い慣れた人であれば通行できると思いますが、それでも下りはなかなかに厳しいですね。私も今日は5回、スリップや転んだりして尻モチや手を突いたりしました。重い荷物を持っていたりすると、怪我もしかねません。朽ちはじめた木の階段や、浮石・傾いた石などは本当によく滑ります。ただ、登りに使った場合はそれほど困難さを感じることもないかと思います。とはいえ、段差の大きな急激な登りが続きます。そこは心して登ってください。楽な道ではありませんので。

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と、散々脅しはしましたが、全体を通せばそんなに悪いルートでもありません。

修行とも言える前半(下半分)の樹林帯を越えれば、好展望の尾根筋に出ます。今年はコバイケイソウの当たり年らしく、南岳新道でもきれいに咲いていました。

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夏の初めはキヌガサソウの純白の花がとてもきれいです。(キヌガサソウは花期が長い花ですが、時間の経過とともにこの白さは次第にくすんできます。人間のお肌と一緒ですね)

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岳沢ほどではありませんが、ニッコウキスゲの群落もあります。

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森林限界を越えれば、槍穂高らしい岩々の道に変わります。

なにより、南岳小屋までの最短ルートです。(最短=キツイ、ということですが…)

南岳で写真を撮りたい、一泊二日で大キレットへ遊びに行きたい、という穂高に慣れた人たちはぜひこの南岳新道で汗を流してみてください。

最後にもう一度、

①初心者の通行は控えたほうがいいでしょう

②健脚者であっても下りの利用はあまりおすすめいたしません(登り利用推奨)

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