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岳沢小屋スタッフブログ

11月1日、ラスト前穂 と ラストレスキュー

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さあて、11月です。

早いもので、小屋での生活もこれで延べ8ヶ月目となりましたが、この場で迎える朝も残りあと5回です。きっとどこの山小屋の人も毎日毎日「あと何日!!」とカウントダウンをしていることでしょう(笑)

小屋閉めへの作業もある程度の目途が付き、今日は今期最後に前穂まで行ってきました。5月から7月の中頃にかけては足繁く通った前穂も、夏以降は全然足を伸ばしておらず、実に3ヶ月半ぶりとなります。

もちろん、前穂へのルートは雪がたっぷり!!

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特にルート後半はかなりテクニカルで、通常の2倍近い時間がかかってしまいました。

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前穂からの眺めは毎度ながら雄大に広がる涸沢カールの斜面とその奥に尖がり・槍ヶ岳がいいですね~。ちなみに今は北の方向を見ているので、斜面は主に南向き。ですので、雪はだいぶ少なく見えますが、横を見ると…

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奥穂、特に涸沢側の北斜面はさすがに雪がたっぷりです!!

今後の天気を見ると、

明日・木曜も晴れ、

3日(祝・金)は晴れのち雨、おそらく日中は天気が持つでしょう。

4日(土)は再び冬型の天気となり、雪の可能性大、

5日(日)は晴れ!!となっています。

ですので、この連休、3日に前穂往復くらいなら雪に慣れた人ならなんとかなるかと思います。

ただ、4日は雪降りで厳しいお天気、5日も降雪直後はルート取りがむつかしく、できれば登ってほしくない、というのが本音です。

ちなみにこれらは前穂までの往復の話し。

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奥穂方面はというと、紀美子平から先は雪が吹き溜まり易い地形であるゆえ、積雪量は一気に増え、さらにテクニカルな状況となっています。雪に慣れている人も足を踏み入れるの控えていただきたいと思います。

 

さて、そんな前穂への登山の前に、今朝は朝一番から遭難救助がありました。

IMG_7781

ことの起こりは昨日の朝、何人かの登山者が登ってきたので、それぞれ「登山届は出しているか、名前は?」と声を掛けました。これはこの雪の季節の過去の教訓から、滑落などで行方不明になったときの捜索の手がかりとして情報をとっておきたいための措置です。この週末も岳沢より上に登られる方で行方不明あるいは行動不能に陥ったときに早く探して欲しい人はぜひ名を名乗るなり、できれば登山届のコピーでもおいて行ってください。もちろん、下山してきた時の報告もお忘れなく!!

 

さて、昨日は特に降雪直後ということもあり、岳沢のキャンプ場から先ですでにルートが分からないような状態でしたので、何人かの登山者は潔く諦めて下山してくれたのですが、そのうち一人が完全にルートを無視してそのまま沢筋を登って行ってしまいました。

 

普通なら「おかしい…」と思って引き返すだろうとしばらく静観していましたが、そのままどんどん登り、沢の最奥・南稜の取り付きまで登っていったのです。あいにく我々もヘリの荷上げが控えているので小屋を離れるわけにもいかず、その登山者の行動を双眼鏡で見ているだけでしたが、その後下山してくる様子もなく、「もしかしたら、万年雪の雪渓からシュルンドに落ちてしまったかも!!」と不安になり、ヘリが片付いた午後になってから現場まで様子を見に行ったのです。

幸いにもシュルンド内には人影も滑落跡も血の跡もなかったのですが、雪についた足跡は南稜をそのまま上部へ向かっていました。

 

そんな、南稜を登れるような技量がありそうにも、装備を持っていたようにも思えなかったのですが、我々もこれ以上の深入りは安全に下山できない状況になるので、気にはなりつつも小屋へ戻ったのです。

 

そうしたら・・・

案の定、夜の9時半になって救助要請が警察に入ったそうです「道に迷った」と。

なんちゅうか、本当に「呆れた」としか言いようのない行動ですよね。

登山道でもない場所を、きっとおかしいとは自分でも思っていただろうに、ズンズンと登り、しまいには身動きできなくなって救助要請なんて愚かな登山者の代表としか言いようがないでしょう。

だいたい、夏にも登ったことのない山に雪が積もってから初めて登るなんて、私に言わせれば「ありえない」行動です。

 

そんな愚かな登山者のために担当の警察官は夜中に召集されて、対策を練り、翌朝一番にヘリで救助に向かうために朝5時には基地へ向かい、今朝はまだけっこう風が強く不安定な飛行で救助を行う・・・

浅はかな行動の結果、どれだけ多くの人に迷惑をかけているのか…

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これが今期、岳沢でのラストレスキューとなることを願い、

最後の連休はくれぐれも軽率な行動をとることのないよう皆様にはお願いいしたいと思います。

あと、道に迷ったり、おかしいなと思ったら、元へ戻る。これは登山の鉄則です。

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