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トップページ岳沢小屋スタッフブログ2014年05月|5月6日、連休最終日&奥穂高岳多重遭難

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5月6日、連休最終日&奥穂高岳多重遭難

20140506

大型連休の最終日は昨日の悪天から一転して良い天気となりました。山は新雪で輝ききれいです。おおかたの登山者も下山し、静かな日常が戻ってくるはずでしたが・・・

20140506-1

もう報道でご存知の通りとは思いますが、昨日からの悪天を起因とする行動不能・低体温症などの遭難事故が奥穂高岳周辺だけで3件発生しました。

岐阜県側の間違い尾根での遭難はあいにくの結果となってしまいましたが、岳沢を起点とする二つのグループの遭難はいずれも重篤な状況ではなく、夕方までには無事に救助(一部のメンバーは自力下山)されてやっと安心ができました。

ただまあ、結果から申せば悪天候の中を無理して強行し、起きるべくして起きてしまった遭難事故としか言えないと思います。もちろん昨日の状況の中で登山を強行した人で無事に下山してきた人もいるわけですが、確率的な面からいえば「悪天強行→遭難」という図式が当てはまっていると言えるでしょう。

20140506-2

今日は朝から夕方まで取材の電話がひっきりなしの状態でしたが、その中で多く聞かれたのがこの悪天はこの時期として特別なものだったのかということ。

答えから言えば、これくらいの天気の崩れはまったく普通のことです。年によってはGWに合わせて寒気を伴った低気圧が通過し、冬型の天気が強まって各地で暴風雪となり山岳遭難が発生したことは過去に何度もありますが、今回に関してはごくごく普通の低気圧通過、特に強い寒気の流れ込みがあったわけでもありません。それでもこの時期の天気の崩れは稜線方面で20~30cmくらいの雪を降らすものなのです。

逆に言えば、気象庁が山岳地域での暴風雪への警戒を呼び掛けるような大きな天気の崩れであれば、ほぼすべての登山者が行動を見合わせていたのかもしれません。ところが、今回は普通の天気の崩れとして扱われていたがために、また朝一番ではさほど天気が悪いとも言えない状況であったがために幾つかのグループは「行けるところまで行ってみようよ、天気悪くなってくれば戻ればいいよ」と出かけてしまったのかもしれません。

でも大多数の登山者は昨日の朝の時点で行動を見合わせていましたし、それが結果として正解であったと言えると思います。

 

今回の事故を契機に春山の北アルプスを甘くみてはいけないってことを再度認識してもらいたいと思いますし、まだまだそのような季節は続きます。

 

北アルプスでは5月末頃までは一日で数10cmの雪を降らすような寒気の南下がしばしばありますし、6月中旬までは雪が降ることも珍しいことではありません。梅雨に入るとさすがに雪が降ることはありませんが、梅雨時期の雨も要注意。下界がジメジメムシムシと暑い季節になっても、北アの稜線では気温が一桁台で暴風を伴なった雨が降ることは普通です。そんな時に下界の気分を持ち込んだ軽装で暴風雨に吹かれれば一発で低体温症→疲労凍死です。下界の常識は山では通用いたしません。

 

どうぞ、山へは天気のいい時に来て、楽しく登ってください。

そして小屋へ戻ってきて「いやあ、楽しかったなあ~!」と登ってきた山を振り返りながら楽しいビールを飲んでください。

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