2011/10/28
4月14日の本格入山とそれに先んじての偵察・雪堀りを含めて今日でちょうど200日目を迎えました。そして今日が現地からの最終更新となります。今後も雪が降れば岳沢へ遊びに来たり、遠くから遠望した様子などを掲載することはあるかもしれませんが、現地からお届けするのはこれで最後となります。今日は今シーズンを振り返ったり、来春の営業の計画、それとちょっとしたお知らせなど長い記述となると思います。興味のある方だけ読み進めてください。
4月14日、平均して4m多い所では6mの雪に埋まる小屋の掘り出しから始まりました。半月の除雪で宿泊棟(プレハブ)の建設を目指しましたが、降り続く春の大雪とそれにともなう雪崩の影響で宿泊営業は断念する結果となりました。
| それでもGW中は多くのテント利用者が訪れて、賑わう小屋の様子をみていると除雪に努力しただけの甲斐はあったなと一安心。 その後も5月中はガイド登山を中心に予想以上の利用者にお出かけいただきました。 |
梅雨が本格化した6月中旬以降は暇な毎日、加えて上高地に通じる道路の土砂災害などで「この夏はどうなることか…」と心配していました。
| しかし、そんな不安もどこ吹く風。好天に恵まれた海の日の3連休は10年ぶりくらいの大賑わいとなりました。 |
その後、7月後半~8月前半の例年であれば一番天候が安定する時期は天気がぐずついてしまい出控えた登山者も多かったようですが、お盆休みはまた好天に恵まれて多くの登山者・とくに家族連れの方々で岳沢は賑わいました。
そんななかで、やはり今年も岳沢界隈では多くの遭難事故が発生しました。幸い岳沢エリアでの死亡事故はありませんでしたが、全治数カ月にも及ぶような大きな事故は複数回発生しています。来年こそは松本警察署や県警ヘリとの交信回数が減るようなシーズンになって欲しいと願います。
| そして秋・・・ 例年と比べるとちょっと残念な紅葉の色付きとなりましたが、今年の秋は好天に恵まれる日が多く、例年以上の賑わいとなりました。お隣・涸沢ではまた新たな記録も生まれたようですし。 |
そんないろいろなことがあったこの2011年の200日間でした。
それも全て明日で終わり。(終わるはず、もしかしたら終わらないかもしれないけれど)明日からは来年の4月まで5ヶ月間の眠りにつきます。また来年お出かけください。
さて、来春の営業の見通しです。
今年のように無理して除雪作業を進めて宿泊棟を建てる方向はとりません。無理して雪崩や事故などを起こしてスタッフや利用者に怪我でもあればたいへんですので。今後の営業展開についての計画もある関係で、「無理はやめよう」ということになりました。したがって来春(GW)もテント営業・売店営業主体となります。一部、今年建てた倉庫棟や小屋側で用意する常設テントで一日10名程度の宿泊は可能とするつもりですが、〝きちんと部屋を作って”営業するスタイルはとりません。
それでも上高地に泊って、岳沢まで日帰りでスノーハイキングを楽しむのは最高に良い気分です。岳沢小屋までなら悪天時出ない限りは危険なこともなく軽アイゼン+ストックで十分に雪の穂高を楽しめます。なにより、雪に埋まった岳沢の沢底を登る積雪期のルートは常に穂高の岩壁を眼前に望みながらの最高に気分のいいコース、夏の登山道では味わえない醍醐味があります。ぜひたくさんの方のお出かけをお待ちしております。
それでは200日間のお付き合いありがとうございました。また気が向けば更新することもあるかもしれませんが、しばらくはお休みさせていただきます。長い間ありがとうございました。
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